アナフィラキシー
まる5年を迎えての定期検診。
昨年9月に定期検査、10月にCT検査、11月に検診結果を聞く、という日程で病院に通っていました。
これまで何度となく受けてきたCT検査。
いつも通り造影剤を入れたところ、なんかおかしい。いつもと違う。
いつもは喉の奥が熱くなり、薬の味がして、お尻の穴が熱くなり、やがて熱さが引いていくのですが、今回はそれに加えて口の中が痒い。
手足が痺れるような痒いような感覚になって、その後パンパンに腫れていく感覚になり、顔や唇もパンパンに腫れていく。
感覚があるだけで実際に腫れていたかどうかはわかりません。
造影剤を使用するときは看護師さんが
「大丈夫ですか?気持ち悪くないですか?」
としょっちゅう声を掛けてくれるのですが、今回は返事が出来ない。なんとか
「いつもと違う」
と伝えると、バタバタし始めて、ドクターや他の看護師さんがたくさん周りに来てくれました。
動悸がして喋りにくい。
「手足や口が痒い」
「手足や顔がパンパンになる」
と、なんとか伝えると
「発疹が出てますね」
「酸素が下がってきてます」
「この方7回目ですよ!」
「今までなんともなかったの?」
と、慌ただしくなってきました。
ストレッチャーに移され移動。
「ゆっくり深く息して下さいね」
と言われ、呼吸することに集中しました。
運ばれた先はどうやら救急医療室で
心電図やら血圧計やら付けられていきました。
そして点滴で治療開始。
「ステロイドを投与してますので、だんだんと治まってくると思います」
その通り、次第に落ち着いてきました。
どうやら、軽いアナフィラキシーショックを起こしていたらしいです。
看護師さんたちの
「びっくりしましたね」
の言葉に笑顔で応えれるようになり、点滴が終わったら急いで帰ろうと思っていたところ、別の看護師さん登場。
アナフィラキシーは稀に12時間後くらいの時間差でまたやってくることがあり、その時にすぐ助けてくれる人がいないと大変なので、1日か2日の入院をお勧めする、とのこと。
「えー??まじで?もう大丈夫そうなんですけど😥」と考えていると
「2度目が来なければそれでいいので、ね?念のため!ご家族が寝てて気付いてもらえないとかあると大変なので」
「.....じゃあ、一泊なら」
と答えると
「その方が絶対いいわ」
と言われ、あれよあれよという間に入院準備。
一泊だけなので個室を選び、そのままベットごと部屋に運ばれました。
まだ少しボーッとしてる中、めんどくさい程の同意書にサインしました。
やっと落ち着いて家族に連絡。
娘が仕事帰りに急いで駆けつけてくれました。
急な事だったので、歯ブラシやパジャマはレンタルしましたが、化粧水や飲み物を買ってきてくれました。
「もうびっくりするやん!」
と、心配げな娘をよそに、その頃にはかなり回復!
「ごめんね!もうなんともないから」
経緯などを話して、娘が帰って行きました。
病院のコンビニは閉まるのが早いので本当に助かりました。
結局、何も起こらず朝を迎えました。
朝食を終え帰宅の準備をしていると、看護師さんが
「昼ごはん食べて帰ります?」
と、田舎に帰省しているかのようなテンションで尋ねて来たので
「いえいえ!もう帰ります」
と、少し笑ってしまいました。
これからは病院などでアレルギーの有無を訊かれた時用に
【あなたのアレルギーはイオパミロンです】
という紙をもらいました。
もうこの薬は使用出来ないそうです。
今回の入院費用は保険適用で約25,000円ほど。
(別途、個室代+食事代)
個室代は一泊だから1日分と思っていたら、2日間分の費用が必要でした。
うっかりしてました。
旅館やホテルじゃないんだから、そりゃそっか、、、。