◆病理検査の結果
病室のベッドでぼけ〜っとしていると
「ももさーん!あけるよー!」
こちらの返事を待たずに、シャッとカーテンを開ける先生。
毎日決まった時間に回診に来る時は、こちらも準備出来ますが、不意を突かれると『ぼけ〜』の姿のままで、とっさの対処が出来ず恥ずかしくなります。
「リンパの病理検査の結果なんやけどね、転移なかったって。良かったね〜。でも抗がん剤はやるからね。」
「あ、は、はい💦」
そしてまたシャッとカーテンを閉めて出ていかれました。
「‥‥」
よ、よかった〜!
正直なところ、リンパへの転移の有無でステージも生存率も違ってくるので、この時は本当にホッとしました!
でもやっぱり抗がん剤必要なのね(;´д`)
どこかでまだリンパへの転移が無ければ、抗がん剤をしなくていい道もあるのでは?と思っていたので、とうとう覚悟を決めなければ!
そんな事を考えているとお隣のベッドの方が
「抗がん剤大変よー」
と声をかけてくれました。
「私は乳がんで今まで12クールやって来て、今回やっと手術なの」
(12クール‥‥。そんなに長く。)
50代後半くらいの方でした。
私とは抗がん剤の種類が違うかもしれないけど、と前置きして色々教えてくれました。
全身の毛がツルツルになった事、まつ毛だけは大丈夫だった事、でもまつ毛も抜ける人もいる事、化学療法室の看護師さんのビニール手袋は青い事、それはきっとそれだけキツイ薬を扱っているからだ、と。
手足の痺れが取れない事。爪が黒くなった事。
他にも副作用にどんなものがあるか、何が辛かったか、を教えてくれました。
「長々とごめんね。さっき先生の声が聞こえたもんやからつい。がんばりよー」
ネットで調べたりはしましたが経験者の生の声に覚悟を固めていくことが出来ました。
12クールに比べれば、私の4〜6クールなんてすぐやん!と。
その方は個室を希望されていたそうで、やっと部屋に空きが出てご自身の手術前に違う病棟に移られました。
その後の事は存じませんが、無事手術を終えられて現在元気に過ごされていることを祈っております。